柳原白蓮と白蓮事件のまとめ

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白蓮れんれん - 第八話「踏絵」のネタバレあらすじ

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踏絵

踏絵の出版

燁子にとって初めて、自分の詩が一冊の本となって出版されることになり、燁子はその喜びを初枝の前で隠すことが出来ません。

そして、燁子は「自分の本を出版することがこんなに嬉しいものとは思わなかった。これで私も救われるような気がする」といったことを初枝に漏らします。

歌があったからこそ、伊藤家での生活に耐えてこれたという燁子ですが、その一方で、そんな辛い生活を送っていたからこそ、この「踏絵」という本が世の中に生まれたのだと燁子は言うのです。

しかし、そんな燁子にとっての初めての出版物となった「踏絵」も実は伝右衛門の資金提供があったからこそ実現したもの。

噂では去年、伝右衛門と燁子の間で離婚話があった時に、燁子は伝右衛門に女中頭の伊藤家からの追放と燁子の本の出版への資金提供を要求し、そして、伝右衛門は若い妾を要望したというのです。

これはあくまで噂であり実際のところはどうなのかはわかりませんが、こんな噂が当時、流れていたようです。

静子の結婚、艶子との不仲

初枝の結婚に続けて、静子の結婚も燁子のはからいによって間もなく行なわれる事が既に決まっていました。

静子の結婚相手は地元でも秀才と呼ばれる人物です。

静子の結婚も燁子が率先して準備を整えている訳ですが、燁子は金次と結婚をして嫁いできた艶子という女性が静子の結婚が迫っているのにも関わらず毎日のんきに琴を弾いたり、旦那の金次と博多に芝居を見に行ったりしていることが気に食いません。

というよりもむしろ、そんなことに関係なく、燁子は艶子の存在自体が好きではないのです。

燁子は伊藤家に嫁いできたから伊藤家の複雑な人間関係に悩み苦しんできましたが、ある時からすっぱりと、単純な好悪の情でのみ、人の好き嫌いを決めるようになっていたのでした。

また、伊藤家では燁子と艶子の不仲も頭を抱える問題となっていたのです。

初枝の旦那の鉄五郎

初枝が鉄五郎と結婚をしてからは二人は幸袋の邸の二階に住み始める事になりました。

ちなみに一階では金次と艶子夫婦が住んでいました。

初枝が燁子との話を終えて、二階の自分たちが住む部屋に行くと、そこには寝そべって本を読んでいる夫の鉄五郎がおりました。

しかし、このところの鉄五郎は機嫌が良くありません。

というのも、初枝と結婚をして伊藤家に婿入りしたまでは良かったのですが、伊藤家ではまだ鉄五郎を迎え入れる準備が整っていなかったのです。

会社の方は伝右衛門の下に赤間という番頭がいてたいていの用は足りてしまいますし、また、金次でさえ見習いという立場。

また、近々、嫁入りする静子の結婚相手はもうすぐ神戸高商を卒業するが既に養子の手続きが取られており、鉄五郎は金次と秀三郎の2人の間にはさまれた状態で自分の立場に関して不安を感じていたのでした。

更には今年の元旦の席では盃を受ける順番が金次、八郎、静子と婚約したばかりの秀三郎、そして、ようやく鉄五郎であったことから、それに関しても鉄五郎は不満を初枝に漏らします。

そんな不機嫌な状態が続いている夫の鉄五郎になじられる度に静子は置き所の無い気持ちでうつむくしかありませんでした。

ですが、静子は鉄五郎と結婚をする前に燁子から「結婚というものは女性にとって辛く苦しいもの。だから、どうせなら少しでも楽な方に行くように結婚を考えなければならない」とアドバイスを受けていたため、その言葉を静子は思い出し我慢をするのだと心に決めるのでした。

久保博士との噂

初枝は学校を卒業し筑豊に戻って来て以来、燁子の手引きで上流と呼ばれる人達との付き合いを少しずつ始めるようになりました。

九州帝大医学部教授である久保博士の家には俳句や歌を好む知識階級の人達が集まりますが、初枝は久保博士の家を訪れるのが、なんだか自分に場違いのようで苦手としています。

しかし、この日も燁子に連れられ初枝は久保博士の家へ。

燁子が踏み絵を出版したばかりとあって、この日の話題の中心は燁子となり、久保博士の乾杯の音頭とともに会が始まります。

そこには当日、福岡鉱務署署長夫人である野田茂重子もおりました。

野田茂重子は扇の陰で燁子に「踏み絵に出て来る激しい恋のお相手は久保博士じゃなくって?みんながそう噂しているのをご存知かしら」と、ヒソヒソと内緒話をはじめます。

また、「前から久保博士の晴子さんを見る目が違う」と、とある男が面白おかしく言ってたのだと野田茂重子は燁子に言うのでした。

それに対して、燁子は「馬鹿なことをおっしゃって」とサラリとかわすのでした。

他の話の白蓮れんれんのネタバレあらすじ

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