柳原白蓮と白蓮事件のまとめ

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白蓮れんれん - 第九話「醜聞の後」のネタバレあらすじ

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醜聞の後

大阪で暮す初枝と鉄五郎

ある日、伝右衛門に呼び出された初枝と鉄五郎は大阪にある藤田組という建築会社を就職口として紹介されることになります。

伝右衛門曰く、将来は石炭ではなく建築の事業も始めたいと考えているため、その時に作る会社の社長として鉄五郎を採用したいと考えているというのです。

そのため、二人は伊藤家を出て大阪に移り住みますが、いつも間にか時は流れ、二人が大阪に移り住んでから3年が経過していました。

鉄五郎は相変わらず初枝に対して、自分の伊藤家での立場や待遇に関して不平不満をぶつけます。

鉄五郎が言うには、自分自身はただの勤め人で平均的な暮らししかしていないのにも関わらず、伊藤家に婿入りしているという理由から、成金であると思われていることが嫌だというのです。

同僚からは皮肉を絶えず言われたり、羨ましがられたりするものの、実際の生活は鉄五郎の給料だけで生活が成り立っているだけなのです。

そんな中、燁子から一通の手紙が初枝に届き、京都で伝右衛門と一緒にしばらく滞在する予定があるから遊びに来いという誘いを受ける訳ですが、そんなことを初枝が鉄五郎に言うものであれば、鉄五郎が良い顔をしないのは簡単に予想がつくものです。

大疑獄事件

大正六年から大正七年にかけての日々、初枝は大阪の地で不安と悲しみの中にいました。

大正六年の暮れには八幡製鉄所の鋼鉄所の鋼材払い下げを巡り、大疑獄事件が起きたのです。

鉱山主である伝右衛門も証人として召還され、また、野田茂重子の夫である鉱務署署長野田勇にも大きな疑惑がかかったのでした。

更には燁子から野田茂重子に贈られた二百円の呉服券も検事や判事の目につけられ、燁子さえも証人台に立つことになったのでした。

そんなこんなで急遽、世間の目に良からぬ事で注目を浴びることになった燁子ですが、なんと、それに便乗して大阪朝日新聞が「筑紫の女王」と銘打うった連載を始めたのでした。

その連載では燁子が伝右衛門と結婚して以来あった噂などが取り上げられたのでした。

そんな連載が載った大阪朝日新聞を手に取った鉄五郎はそれをネタに初枝をからかうものでした。

別府を訪れる初枝

どうも鉄五郎とは中々上手く歯車が噛み合なずに夫婦生活に苦しみを感じていた初枝ですが、ある時、鉄五郎に幸袋へ一度帰って、金次や静子と結婚をした秀三郎と今後のことについて話し合って来たらどうかと提案をされます。

というのも、大阪に二人が移り住んでから三年が経過するものの、一向に鉄五郎の将来を伊藤家がどう考えているかが分からず、鉄五郎はいつも不安と不満を抱いているからです。

そのため、普通の勤め人であり休みもとれない鉄五郎を一人大阪に残し、初枝は一度、幸袋へ帰ることになったのです。

しかし、実際に初枝が訪れたのは幸袋ではありませんでした。

伝右衛門は別府に広大な土地を求めて、大きな別荘を建てていたのですが、燁子はどうせ幸袋にくるのであれば、別府の別荘の方に来た方が気分も晴れると初枝に電話で伝え、初枝を別府の別荘に来させたのでした。

燁子から初枝へのアドバイス

大阪朝日での「筑紫の女王」の連載以降も、燁子の動向は記者たちの注目の的となっておりました。

それもそのはず。

大正三大美女と言われる華族出身の柳原白蓮が父親ほどに年が離れている平民出身の成り上がりと結婚をし、しかも、発表する歌では家庭での不満やよその男への恋について詠っているのですから。

そんな燁子は別府の別荘を訪れた初枝に対して、独自の夫婦生活におけるアドバイスをすることになります。

燁子は大阪朝日で「筑紫の女王」の連載が始まった当初はある事無い事を書かれたことに対して、憤慨していたと言いますが、次第に全国で名前が知られるようになった燁子に対して、日々、沢山の手紙が届くようになったと言います。

そして、燁子は時に燁子に対して贈られて来る手紙に対して、きまぐれで返事を書く事すらあると言うのです。

しかも、中には文通をするにまで至った男らもいると言うのです。

そして、燁子は初枝に「鉄五郎以外の男とも付き合う事を考えた方が良い。もう少し世間を広くみた方が良い。」といったアドバイスをするのでした。

もちろん、燁子は浮気をしろと言っているのではなく、肉欲に陥ることは馬鹿な女がすることだと言います。

精神的な繋がりを旦那以外の男に求めて楽しむ事も、結婚をした女性にとっては必要なことであると燁子は初枝に対して、人生の先輩としてアドバイスをするのでした。

別府の別荘での会合

初枝が来てから2日目の夜、燁子は月見の宴を開きました。

そこには、野田夫妻や久保夫妻、また九州電力の社長や近くの別荘の主人、繊維会社の社長などが参加していました。

ただ、異色なのは北尾という大阪から来た新聞記者もその宴に参加していたことです。

初枝は燁子が新聞記者と付き合いがあることに嫌悪感を内心抱きますが、北尾は身なりも綺麗に整ったインテリであり、燁子からは安心して大丈夫と言われます。

さて、一部で噂となっている燁子と久保博士ですが、二人は野田茂重子と久保より江が池を眺めながら他の参加者の男と会話をしている最中に、こっそりと会話を楽しむのでした。

そして、その時の燁子の媚びたような声を聞いたのは初枝だけではなく、北尾も同じで、二人はちょっとした二人だけの隠し事を持つ共犯となったのでした。

他の話の白蓮れんれんのネタバレあらすじ

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